小学校中学年(3、4年生)におすすめの本、児童書10選 第1弾

 心を動かすような 感動する本に出合うことができれば、自然と子どもたちは本に引き込まれていきます。そんな、魅力のある本を なかなか子供たち自らが探し出し、手に取ることは難しいことだと思います。

 強要するのではなく、気長に、自然に、子供の目に触れるように、さりげなく 親として魅力ある本を紹介したいものです。

 一人読みに慣れてきた子、またそうではない小学校中学年の子どもでも、読みやすい本から楽しめば、読書へのハードルが下がると思います。今回は、小学校中学年のお子さんにおすすめの児童書を10冊紹介します。

中学年のお子さんにおすすめの児童書 10選 第1弾

   ー 主人公にそって 物語を たのしんでみましょう ー

小さなスプーンおばさん

 いつも通りに寝て、いつも通りに朝おきたら、ティースプーン位に小さくなっていたおばさん。その日は、いっぱいすることがあったので、ネズミや猫や犬を上手に使って、掃除や皿洗い、片付け、洗濯をすませ、お昼ご飯の用意もしました。そして おじさんがドアを開けたとたんに、おばさんは、いつもの大きさに戻ったのです。予期せぬ時に大きくなったり、小さくなったりするおばさんが 何事にも動じず 機転を利かせて行動する様子がとても楽しく描かれています。

長くつ下のピッピ

 ピッピは力持ちで怖いもの知らずの9歳の女の子。お母さんは天使で、お父さんはどこかの島の王様だと信じています。ピッピはごたごた荘でサルとウマと一緒に自由気ままに暮らしていて、隣の家に住むトミーとアンニカと一緒に遊びます。底抜けに明るくて、天真爛漫のピッピの日常が笑いを誘います。

火曜日のごちそうはヒキガエル

 モートンとウォートンはヒキガエルの兄弟です。ウォートンは、冬のある日、おばさんにモートンの作ったお菓子を届けるためにスキーで出かけますが、途中でミミズクに捕まってしまいます。ミミズクは6日後の自分の誕生日の特別なごちそうとして、ウォートンを食べることにします。けれどもウォートンとミミズクは毎晩、お茶を飲んでたくさんおしゃべりをするようになります。もしかしたらミミズクの気が変わるかも? と淡い期待を持つウォートン。ミミズクは、カレンダーの一日一日を「×」で消していき、誕生日がどんどん近づいてきます。はたしてウォートンは食べられてしまうのでしょうか?

はれときどきぶた

 三年三組。畠山則安。あだなは、十円やす。じまんは毎日、日記をつけていること。けれどもある日、お母さんに日記を盗み読みされてしまいます。則安君は、お母さんをおどろかそうとでたらめなことを日記に書くことにします。トイレに大蛇がいた! お母さんが鉛筆を天ぷらに! 金魚が飛び回る、お母さんの首がのびた、そして空からぶたが降る!? はたして日記を書いた後に起きたこととは?

ながいながいペンギンの話

 南極大陸で生まれた双子の兄弟 ルルとキキというペンギンのお話です。活動的で冒険好きの兄ルルと寒がり屋で慎重派の弟キキ、二人の周りは、生まれた時から危険がいっぱいです。親の留守にこっそりと抜け出して冒険 ハラハラドキドキの毎日です。ルルとキキの成長段階に応じて3つの章に分かれています。2匹が成長していく様子を自分に置き換えて、共感しながら楽しんで読むことができると思います。

ほらふき男爵の冒険

 ミュンヒハウゼン男爵の口で語られる冒険物語です。ソリで雪のロシアを旅していたら、大きな狼に追いかけられおそわれます。噛みつかれましたが、鉄が仕込んであるマントのおかげで命拾いします。でも狼はその後 ソリを引いていたウマを 飲み込んでしまい走り出していきます。
数々の冒険物語は、すぐに”ウソだ”とわかるのですが、想像すると笑えてきます。

やかまし村の子どもたち

 小さい小さい「やかまし村」には,3軒しか家がなく,子どもは男女3人ずつ、全部で6人しかいません.6人はみんな仲良しで、いっしょに遊んだり,女の子組と男の子組と張りあったりしながら,いつもにぎやかです.

 

大どろぼうホッツェンブロッツ

 主人公で孫のガスパールと友達のゼッペルがおばあさんの誕生日に贈った大切なコーヒーひきを盗まれてしまいます。このコーヒーひきは、ハンドルを回すとおばあさんの好きな曲が流れるように作られたものです。奪ったどろぼうホッツェンブロッツは、毎日悪事で新聞をにぎわしています。バスパールとゼッペルはコーヒーひきを取り戻そうと罠を仕掛けますが、見抜かれてしまい別々に捕らえられ、魔法使いの下働きにされてしまいます。魔法使いや大どろぼうから逃げ出すことができるでしょうか。

チョコレート工場の秘密

 チャーリーは貧しいので、チョコレートが大好きですが、誕生日にしか食べられません。近くには、世界一のチョコレート工場がありますが、だれが、どうやって作っているのか、だれも知りません。ワンカ社長は、たくさんのチョコレートの中に5枚、黄金の切符をいれ、それが当たった人だけを工場に招待し、秘密を特別に公開することにしました。だれに当たるのか。工場の中はどうなってるのか。ワクワクしながら読み進められます。

願いがかなうふしぎな日記

 「望みはこれに書いておくといいよ。きっとかなうから。」 亡くなったおばあちゃんからもらった日記に書いた願いごと。もう一度おばあちゃんに会いたい、のぞみ号にまた乗りたい。両親が仲直りしてほしい、…。日記に書くと、ふしぎなことにその願いごとがかなっていきます。日記を通じて大切なことを学び、成長していく少年の姿を描いた夏物語です。

まとめ

 親は、ついつい、わが子に対して、ちょっとレベルの高い本を与えたいと思いがちですが、読書経験の少ない子には かえって苦手意識を持ってしまいます。

 短いお話をきちんと読み通す経験を積むことで、自信もつき、だんだん長い物語も楽しむことができるようになります。

 何年生だからこの本、というようなことではなく子供の経験や読解力に合った本を選んであげたらと思います。

 

※ 小学校中学年(3、4年生)におすすめの児童書10選 第2弾 もご覧下さい。

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