小学5年生が選んだ人気本ランキング おもしろい本 15選紹介

小学校5年生におすすめしたい楽しい本

孫の誕生日のプレゼントに楽しい本を贈ってやろうと 本選びのために図書館を訪れました。こんな経験を持っている方、多いんじゃないでしょうか。書店に直行しても、なかなか選ぶことができずにいるのではないでしょうか。

図書館の司書のお姉さんに 一般的な本の選び方を教えていただき、孫が興味をもちそうな本を借りてみることにしました。

高学年ともなると、男女で好きなジャンルが分かれる傾向にあるようです。

本のジャンルを大まかに言うと、フィクション、ノンフィクション、教養、趣味・実用、子供向けに分けられます。日頃のテレビの視聴や日常の遊び等から、自分のお子さんがどんなことに興味をもっているのか知ることが大切ですね。

男の子の場合は、謎解きなどをテーマにしたサスペンスやミステリーあるいは、科学や未来をテーマにしたSF作品など、そのほか伝記ものなどにも興味があるようです。

女の子の場合には、魔法や異世界を舞台にしたようなファンタジーな作品に特に興味があるようです。

図書館では、司書のお姉さんから 小学生が選ぶ‟子どもの本″総選挙というのがあるので、それを参考にしてみてください。とも言われました。

つい、子どもたちに読んでもらいたいと大人目線で選ぶ傾向がありますが、読んだ子供が『面白かったよ。続き(続編)が読みたいな。』と言っていた本を探してみるのもいいと思います。

読書に対して苦手意識を持っている子に、おすすめしたい本を探してみようと思います。

 

スポンサーリンク

小学校5年生が選んだ人気本ランキング15選

第4回 小学生が選ぶ ”子どもの本” 総選挙 データベース1000 5年生の欄を参考に 人気の本を15冊ピックアップしてみました。

  1. あるかしら書店 ヨシタケシンスケ
  2. ふしぎ駄菓子屋銭天堂 廣島玲子
  3. りんごかもしれない ヨシタケシンスケ
  4. おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典 今泉 忠明
  5. おもしろい!進化のふしぎ 続々ざんねんないきもの事典 今泉 忠明
  6. グレッグのダメ日記 ジェフ・キニー
  7. 四つ子ぐらし ひのひまり
  8. 5秒後に意外な結末 パンドラの赤い箱 桃戸ハル
  9. おもしろい!進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典 今泉 忠明
  10. こども六法 山崎聡一郎
  11. 54字の物語 意味がわかるとゾクゾクする超短編小説 氏田 雄介
  12. 5分後に意外な結末1 学研教育出版
  13. 54字の物語 怪  氏田 雄介
  14. すずめの戸締り 新海 誠
  15. おもしろい!進化のふしぎ もっとざんねんないきもの事典 今泉 忠明

 

シリーズものの本が数多くランキングされてますね。

それぞれ手に取って紹介したいと思います。

 

あるかしら書店

 あるかしら書店 著/ヨシタケシンスケ 2017年 ポプラ社

4年生のランキングでも1位でした。大人気ですね。

あるかしら書店でおじさんに尋ねると、いろんな本に出会えます。

出典:ポプラ社

ヨシタケシンスケさんの本は、イラストがとてもかわいいですよね。親しみやすく、心があたたまります。

発想がとってもユニークで、はまってしまいます。

ユーモラスでついつい笑ってしまうようなシーンも多く、とても楽しんで読めます。

 

ふしぎ駄菓子屋銭天堂 

 ふしぎ駄菓子屋銭天堂 作/廣島玲子著 絵/jyajya 2013年 偕成社

シリーズもので、こちらもとっても人気ですね。テレビでも放映されてますし。

出典:偕成社ホームページより

まか不思議な駄菓子の設定が面白く、すーっと中に入り込んで、どんどん読めました。短編だから読みやすいんでしょうね。

また、ちゃんと説明書を読むことの大切さを再確認しました。

銭天堂の店主や訪れる客たちがとても個性的ですね。また、売られている駄菓子には、特別な力や効果があるのがすごいですね。

現実と幻想が交差する独特の雰囲気を持っていて、引き込まれてしまいます。

 

りんごかもしれない

 りんごかもしれない 作/ヨシタケシンスケ 2013年 ブロンズ新社

どの学年でも大人気で、総選挙で1位の作品です。

出典:ブロンズ新社POPより

とてもユーモラスな発想が展開されていますね。

りんごだけでここまでいろいろと想像することができることに驚きです。

イラストも とっても凝っていて、またかわいいし、いろいろ考えることの楽しさが伝わってきました。絵を見ながら想像力を膨らませられますね。

 

おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典

 おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典 監修/今泉 忠明 2016年 高橋書店

書店の人気作品コーナーの一角に、このシリーズの本が並べられています。大人も子供も注目の大人気作品です。

出典:高橋書店

 

 

 

 

いきものの面白い情報が満載です。

知らないことだらけで、楽しくページをめくれました。

形や習性が独特な生物が多くてとても興味を引きますね。

さまざまな生物のおもしろい特徴や進化の話が好奇心を刺激して、もっと調べてみたいなという気持ちをもたせてくれますね。

 

おもしろい!進化のふしぎ 続々ざんねんないきもの事典

 おもしろい!進化のふしぎ 続々 ざんねんないきもの事典 監修/今泉 忠明 2018年 高橋書店

ざんねんな生態をもつ いきものを紹介するシリーズ本の3作目です。

出典:高橋書店

 

 

 

前作に続き、さらに多くのユニークでおもしろい生物が紹介されています。

なかなか知ることのできない生物の生態で、興味深いものばかりです。新しい発見を楽しめますね。

けっこう、うんこネタが多いですね。

 

グレッグのダメ日記

 グレッグのダメ日記 作/ジェフ・キニー 2008年 ポプラ社

グレッグが、将来 金持ちの有名人になった時、1日中ばかばかしい質問に答えるのが面倒だから書いたという前提の記録です。

出典:ポプラ社

主人公グレッグの視点から描かれている日常生活が、独特のユーモアで表現されています。思わず笑ってしまう場面が満載です。

グレッグや友達、家族などの登場人物がとてもリアルで、共感しやすい設定になっています。

子供たちには身近なテーマを面白くおかしく描いているので、また、軽快なテンポでストーリーが展開されるので、飽きずに読め、とても人気のようです。

 

四つ子ぐらし

 四つ子ぐらし 作/ひのひまり 絵/佐倉おりこ 2018年 KADOKAWA

別々の環境で暮らしていた4人が 中学入学の時期に 施設で暮らしていた子の自立を助けるための国のプロジェクトで、共同生活を始めることになりました。 

出典:amazon.co.jp

4人が 四つ子だったことに驚きました。

性格や価値観が違う4人がどういう風に付き合うのか、子供だけの家庭生活、家族とは、母親の出現などなど、いろいろ勉強になると思います。

4人がそれぞれ性格などが異なり、それぞれの個性が際立っていますね。

鮮やかで可愛らしいイラストが豊富に使われていて、絵を見ても多く楽しめますね。

 

5秒後に意外な結末 パンドラの赤い箱

 5秒後に意外な結末パンドラの赤い箱 作/桃戸ハル 2016年 学研プラス

ページの表裏の2ページで完結する超短編集です。

出典:hon.gakken.jp

本が好きになるきっかけとしては、手に取りやすい本ですね。

それぞれの短編は、最後の数行で予想外の展開が待っているので、驚いてしまいます。とっても楽しい。

100話もありますが、読みやすく、テンポの良い文体で、5秒後というほど超短編なので、すぐに読めちゃいます。

ちょっとしたオチやブラックジョークがあります。短編でありながら、人生や人間関係についての深いテーマが盛り込まれていて、考えさせられるところがあります。

 

おもしろい!進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典

 おもしろい!進化のふしぎ 続 ざんねんないきもの事典 監修/今泉 忠明 2017年 高橋書店

ざんねんな生態をもついきものを紹介するシリーズ本の2作目です。いきもの紹介ページの下には、それぞれのプロフィールが載っていて、わかりやすいですね。

出典:高橋書店

 

 

 

前作に続き、さらに多くのユニークでおもしろい生物が多く紹介されています。

ヤギが紙をたべたら、おなかをこわしてしまうとか、イルカの言葉には方言があって会話がつうじないとか、面白いことがいっぱいです。

最初のページから順序良く読まなくても、興味のあるページや好きな動物のページが読めるので、気楽な感じで読めます。

 

こども六法

 こども六法 作/山崎聡一郎 2019年初版2024年第2版 弘文堂

六法全書を思い浮かべてしまいますが、この本は、子供向けに書かれたとても読みやすく、楽しく読める本になっています。漢字にはすべて送り仮名がふってあります。生活していく上のルールがよくわかるようになっています。

出典:弘文堂

難しい法律用語を使わずに子供でも理解できるように工夫されています。

子供たちが身近な日常で直面する問題やトラブルを取り上げ、イラストや漫画を多く使っているので、読みやすく楽しみながら学べますね。

結構知らないことがいっぱいです。丁寧に解説していてわかりやすいですね。

どちらかというと、図書館とかで借りるとかではなく、手元に常に置いておきたい参考書や辞書的なものですね。

 

54字の物語 意味がわかるとゾクゾクする超短編小説

 54字の物語 意味がわかるとゾクゾクする超短編小説 作/氏田雄介 2018年 PHP研究所

『54字の物語』は、一つのお話が、54字ピッタリで終わる超短編小説です。

 

出典:PHP研究所

縦9マス、横6行の54字で綴る文学で、90話あります。次ページには、そのお話の解説が読めます。71話目のThis is a pen.に納得です。

おしまいには、54字の物語を作ってみよう! があり、ちょっと挑戦してみようかと思いました。

 

5分後に意外な結末 赤い悪夢

 5分後に意外な結末 赤い悪夢改訂版 作/桃戸ハル 2022年 学研プラス 

この本には、オリジナル作品のほか、世界や日本の小話や都市伝説、名作小説、古典落語などを大筋は真似て細かな点を作り変えた作品を収録していて、短い時間で読み切れるようにアレンジして作られた内容になっています。

出典:hon.gakken.jp

内容的には、サスペンスやホラーといったジャンルのお話で、意外な結末にワクワク感がありますね。

短いので、隙間時間でも読めちゃいます。

 

54字の物語 怪

 54字の物語 怪 作/氏田雄介 2018年 PHP研究所

意味がわかるとゾクゾクする超短編小説のゾク編です。

出典:PHP研究所

限られた字数で表現される言葉の選び方が巧みで、リズム感のある読みやすさがあります。

54字という制約の中に、緊張感や驚きを生み出す技術が光りますね。短いながらも深いメッセージや感情が込められていて感心してしまいます。

54字で完結しているお話なので、読書好きの子には物足りないかもしれないけれど、あまり読書が好きでない子でも気軽で読み易いと思います。

 

すずめの戸締り

 すずめの戸締り 作/新海 誠 2022年 角川つばさ文庫

映画で知っている人がいると思います。東日本大震災を題材にした作品です。

出典:KADOKAWA

すずめという少女が、神秘的な扉を閉じる旅を通じて成長していく物語です。

独特の風景描写があり、視覚的にも楽しめ、別れや再生といった普遍的なテーマが心に響くように描かれています。

角川文庫と角川つばさ文庫の2つから出版されていますが、つばさ文庫の方は、十代の読書体験を調べたうえで、小中学生にもたくさん読んでもらおうと作った文庫なので、漢字にはすべて送り仮名がふってあります。

『映画をみて、気になって本を読んでみました。』という人が、多いようです。

 

おもしろい!進化のふしぎ もっとざんねんないきもの事典

 おもしろい!進化のふしぎ もっとざんねんないきもの事典 監修/今泉忠明 2019年 高橋書店

ざんねんな生態をもついきものを紹介するシリーズ本の4作目です。

出典:高橋書店

 

 

 

 

オキナワベニハゼは早く泳げるオスがモテるようです。自分より早いオスに出会うと諦めてメスに性転換するという話は面白すぎですね。

今回も雑学がいっぱいです。

読んでいると、実際に動物園に行って見てみたくなりますね。

 

小学生が選んだ本 まとめ

小学生が選ぶ ”子どもの本” 総選挙の結果から 5年生が選ぶおもしろい本を15冊取り上げてみました。

読書の入り口としては、テレビアニメで見たものや映画で見たものなど視覚からの影響が多いような気もしますが、興味をもつことが大事だと思います。

読書に苦手意識を持っている子供にとって、難しい漢字がたくさん出てきたり、文章が長かったりすると、それだけで先に進めなくなっている気がします。

今回取り上げた作品は、読んだ子供たちから 口々に面白いよと広まり、短いからすぐ読めるよ。と読書に対する抵抗を取り除いてくれた作品が多かったようです

ホームルームの読書タイムに適していたり、本のどこからでも読むことができて楽しめたようです。

特にシリーズものの作品は、次への読書意欲が自然とわいてくるのではないでしょうか。

図書館や書店等で手に取って、お気に入りを見つけていただきたいですね。