読書好きになる楽しい本10選(小学低学年向け)第3弾

 子どもたちの周りには、Web環境により、多くのアニメや映画など 子供たちの目を強く引くような情報であふれています。

 そんな中で、書物にはなかなか目がいきません。検索すれば、おすすめの児童書も数多く出てはきますが、本当にいいお話や昔ばなしなどは 親や先生方が勧めなければ なかなか知る機会も多くはありません。

 そこで低学年の子供たちを教えた時に子供たちが楽しんで読んでいた本を紹介しようと思います。

 小学生のうちに読んでほしい本、物語を10作品選んでみました。

小学校低学年(1、2年生)におすすめの楽しい本 10選 第3弾

でっかいねずみとちっちゃなライオン

 人間の世界を見たいと出かけたねずみとライオン、どちらも妖精に魔法をかけられて、でっかいねずみとちっちゃなライオンになってしまいます。でも、本人たちは、でっかくもちっちゃくもなってなく 魔法にかけられたことも知らずに人間の世界に行ったので、びっくり仰天です。ねずみとライオンに出会った人間たちは大騒ぎです。そんな2匹が町の博物館でばったり出会います。一人読みができるようになった子にピッタリな おかしなお話です。

わたしのおかあさんは世界一びじん

 広い小麦畑の中で眠り込んで、迷子になってしまったワーリャのお母さんを探すおなはしです。ワーリャが『わたしのおかあさんは世界一美人』というものだから、その言葉をたよりに大人たちはワーリャのお母さんを探します。「きれいだから、好きなのじゃない。好きだからこそ、きれいに見えるのだ❕」「世の中には、目でしか見ない人もいるし、心で見る人もいる」 心の豊かな人々の誇りに、読者も満足するでしょう。

どれみふぁけろけろ

 泳ぎの苦手なたっくんが、ある日、あおがえると仲良しになります。いつの間にかカエルの学校に紛れ込んでしまい、泳ぎの特訓を受けることになりました。泳げないたっくんに、カエルたちが泳ぎの秘訣を教えてくれます。苦手を克服するためにカエルが応援してくれるところも楽しめます。

ちびっこ大せんしゅ

 ハロルドは、リトルリーグで一番小さな野球選手です。一生懸命練習しても、攻撃も守備もうまくできないので、いつもベンチ組です。シーズン最後の試合の最終回、ハロルドのチームが満塁のチャンスの時に打順が回ってきた選手が足を痛めてしまい、ハロルドがバッターボックスに立つことになりました。うまくヒットが打てるでしょうか。 対格差とか、運動神経の差とか、運動をやり始めると子供だって色々と思うところがあるでしょう。努力しても補えないこともあるけれど、努力してる子には必ずチャンスが来るはずです。またお父さんやコーチといった大人の存在も光っています。野球に限らず何かにがんばってる子にお勧めの一冊です。

おばけのジョージーおてがら

 小さなおばけのジョージーは、ホイッティカーさんの家に住んでいる、はずかしがりやの気のいいおばけです。人をおどかすこともしません。ある晩、ホイッティカーさんたちの留守に、どろぼうがやってきて値打ちのあるアンティークの家具を盗んでいきました。それを見ていたジョージーは、仲良しのフクロウや猫と一緒にどろぼうをやっつけます。自分の力でできることに限界がある低学年でも、ジョージーたちの活躍を自分に重ねて楽しむことができるでしょう。

 

くろねこのロク 空をとぶ

 6軒のおうちに可愛がられている都会の猫ロクが、夏休みに6軒の家族と一緒に田舎に旅行に行くお話です。田舎で知り合った山猫のスコットの案内で、魚やロブスターなどご馳走を捕まえようと奮闘しますが、失敗ばかりでうまくいきません。
ワシの卵を見つけた2匹は、卵を食べようと試みるもワシに襲われます。ロクはスコットを助けようとワシに向かっていきます。 慣れない田舎で頑張る姿が面白く可愛くて楽しいです。

ジェインのもうふ

 ジェインは赤ちゃんの頃から、ピンクのもうふがお気に入り。それさえあればご機嫌で、安心することができました。でも、ジェインは日ごとに成長する一方で、もうふは擦り切れ、やぶれて小さくなっていきます。どんなにボロボロになったって、ジェインには大切な宝物です。 思い入れのある品物を手放すタイミングやきっかけが自然で、幼いジェインの成長をうまく表現しています。

ねずみとおうさま

 
 6歳にして王さまとなった主人公、初めて乳歯が抜けた晩、枕の下にその歯を入れて寝ると、ペレスねずみが金貨と取り替えてくれるのだとお母さまが教えてくれました。そして夢のような不思議な体験をします。歯を取りにきたペレスねずみの案内で、自分と同じような年頃の、しかし自分とはまったく異なる貧しい境遇の男の子の生活を知ってしまうのです。 この後、目覚めてからお母さまが諭した言葉が印象的です。王に生まれたからには、民を幸せにしなければならない・・・ということを子供に分かる言葉で伝えています。 どう生きるか、誰のために生きるか、人生においてとても大切なことにそっと気づかせてくれる本です。

こぎつねコンチ

 こぎつねのコンチとおかあさんが季節の移り変わりの中で、生活感あふれるお話を1年通して、1か月ごと1話で構成された12の短編集です。何気ない日常に中での親子の会話にも優しさが漂って、心が和みます。「いちご」「たなばた」「十五夜」「おしょうがつ」など季節感のあるお話は、小さい時からぜひ読んであげてほしいものです。

おはなしばんざい

 イタチに捕まって、ネズミは、スープにされるところを スープにお話を入れると美味しくなると提案して、4つのお話をイタチに聞かせます。その話を聞いたイタチは、外へ飛びだしていき、ドアを閉めていくのを忘れてしまいました。ネズミは、自分の家へ走って帰ってほっとして暖炉に火をつけて晩ご飯を食べて、読みかけの本を読み終えました、という賢い運のよいネズミのお話です。

低学年におすすめの読書好きになる楽しい本 まとめ

 絵本からの移行期として、内容がシンプルでわかりやすい、楽しい本を紹介しました。まだまだ読み聞かせも大事な時期です。絵本を読むときのように、子供のとなりで いっしょに読んであげてもいいと思います。

 大きな字やたくさんの挿絵があるような本、自分でも読んでみようと思えるような本を多く手渡したいですね。

楽しい本に出会い、ちょっとでも自分一人で読めるようになると、自信につながります。

 

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