命を守る必須アイテム ライフジャケット
夏休みに入ったばかりのその日に 川で溺れて亡くなったという痛ましいニュースを今年も目にしました。
川や海など、水辺での遊びは楽しいものですが、特に小さい子供は、20~30cmほどの浅瀬でも一つ間違えば、溺れて命を落としてしまいます。
大げさではなく、子供の命を守るためには、水辺での遊びの時は、ライフジャケット着用させたいですね。
とはいっても、本当にライフジャケットは、必要でしょうか。
川や海辺での水遊びにおいて、ライフジャケットは必要でしょうか?
ライフジャケットが必要な場合は、
- 水深が不明な場合・・・浅いか深いかよくわからない場合は、ライフジャケットを着用した方が良いです。浅い水でも転倒や滑って落水する可能性があるため、安全のために着用した方が良いでしょう。
- 流れの速い場所・・・川や海のながれが速い場合は、ライフジャケットは、着用により溺れるリスクを減らせます。
- 泳ぎが苦手な人・・・泳ぎに自信がない、または泳げない人は、ライフジャケットを着用することで安全性が向上します。
- 子供や高齢者・・・特に子供や高齢者は、体力や反応が低下している可能性があるため、必ず着用させるべきです。
- ボートやカヤックにのる場合・・・水上での活動は、予期しない事故が起こる可能性があるため、着用は、必須です。
ライフジャケットが必要でない場合は、
- 浅瀬での遊び・・・水深が非常に浅く、立って遊ぶことができる場合は、ライフジャケットの着用は必須ではないこともあります。
- 泳ぎが得意な場合・・・自信をもって泳げる場合でも、周囲の状況に応じて判断が必要です。
- 監視者がいる場合・・・大人がしっかりと監視している場合、特に安全な環境であれば、必ずしもライフジャケットは必要ないことがあります。
- 穏やかな海や湖・・・波がなく、流れも穏やかな場所では、ライフジャケットの着用が必須ではない場合もあります。
ライフジャケットは必要?!
水遊びを楽しむ際には、常に周囲の状況や自分自身の能力を考慮し、安全第一で行動することが重要です。
ライフジャケットは、安全を確保するための有効な手段ですが、状況によっては必ずしも必要ではないこともあります。
さて、水遊びのためのライフジャケットは、どんなものがいいのでしょうか。どんな点に気を付けて選べばいいのでしょうか。
ライフジャケットのタイプ
ライフジャケットは、大きく分けて二つのタイプがあります。浮力体式と膨張式です。
浮力体式ライフジャケット
浮力体式は、浮力体として発泡プラスチック等の固形物がそのまま生地の下に埋め込まれているタイプです。
水に落ちてもすぐに浮くことができるため、パニックになりにくく、子供にはこちらがお勧めです。
膨張式ライフジャケット
膨張式は、水に落ちた時にボンベから空気が出ることにより、浮力体を膨らませるタイプです。
収納性に優れていて、利便性が高いので近年主流となりつつあるタイプです。
しかし、扱い方によっては誤作動を起こしてしまうこともあるため、子供用としては、特にお勧めしません。
ライフジャケットの種類
ライフジャケットは、用途によって以下の種類があります。
オーシャンライフジャケット(タイプⅠ)
開水域(海や大きな湖など)での使用に適しています。
高い浮力を持ち、背中を上に向けて浮かせる設計で、転覆した場合でも顔が水面に出るように設計されています。
近海用ライフジャケット(タイプⅡ)
湖や川などの近海での使用に適しています。
浮力はタイプⅠよりも低めですが、転覆した場合でも顔を水面に出すことができます。一般的に着用しやすいデザインです。
スポーツライフジャケット(タイプⅢ)
カヤック、ボート、釣りなどのアクティビティに適しています。
浮力は、タイプⅡと同程度ですが、動きやすさが重視されており、着用したままでも自由に動けるタイプです。
特定用途ライフジャケット
ウインドサーフィンや水上スキーなどの活動に特化したライフジャケットです。
特定の条件下で使用に適しており、各種のデザインや機能があります。浮力や安全性は、使用目的に応じて異なります。
子供用ライフジャケット
子供用のライフジャケットです。
サイズ、浮力、デザインが子供向けに調整されており、親が安心して使用できるような工夫がされています。
ライフジャケット選びの注意点
サイズとフィット感
自分の体形に合ったサイズを選ぶことが重要です。
サイズがあっていないと、効果的に浮力を発揮できません。調整可能なストラップがあると、成長に合わせて調整できるため安全です。
子供の大きさに合ったライフジャケット
子供の体重に応じたライフジャケットを選ぶ必要があります。各メーカーには、体重別の推奨サイズがありますので、しっかり確認して選びましょう。
ライフジャケットはサイズが合っていないと、水に落ちた時ににすっぽ抜けてしまう可能性があるので、他の衣類を選ぶ時のように成長をみこして少し大きめのサイズを選ぶことはしないようにしたいものです。
すっぽ抜けを防止するためにも、「股ベルト」があるタイプを選ぶことが重要です。
浮力の確認 浮力の強さ
浮力の強さは、ライフジャケットの重要な要素です。
ライフジャケットには、体重別に推奨される浮力が設定されています。浮力試験における規格は、
- 体重40kg以上の子供用 浮力は7.5Kg以上
- 体重が15㎏以上40㎏未満の子供用 浮力は5Kg以上
- 体重が15㎏未満の子供用 浮力は4Kg以上です。
自分の体重に応じた浮力を持つ製品を選びましょう。特に小さな子供の場合、浮力が高いものを選びましょう。
素材と耐久性
UV耐性や耐水性のある素材、特に水にぬれることが多いので、劣化しにくい素材が望ましいです。
特に海や川で使用する場合、塩水や日光に強い素材が望ましいです。
浮力材として、発泡ポリウレタン(軽量で高い浮力を持つ)、発泡ポリエチレン(耐水性があり、浮力も確保できる)。外側素材として、ナイロン(耐久性が高い、軽量摩擦に強い、水に強い)、ポリエステル(UV耐性があり色あせにくい)、ポリ塩化ビニル(防水性が高い、耐久性もある)。内側素材として、メッシュ素材(通気性が良い)。
デザインとタイプ
ライフジャケットには、いくつかのデザイン(例えば、ベスト型、全身型)があります。
活動内容や好みにお応じて選びましょう。動きやすさを重視する場合は、ベスト型が良いかもしれません。
安全基準、認証マークの確認
選ぶ際には、国や地域の安全基準を満たしているか確認しましょう。
日本のライフジャケットには、いくつかの安全基準に基づく認証マークがあります。代表的なものは、
日本工業規格(JIS)JISマーク
日本の工業規格に適合した製品に付与されるマークです。
国土交通省の認証マーク 桜マーク
特定の基準を満たしたライフジャケットに付与される認証で、特に船舶用のライフジャケットに関連しています。
小型船舶に乗船する際に着用するライフジャケットとして安全基準に適合していると認められたもの
JCIマーク(日本小型船舶検査機構)
日本小型船舶検査機構によるライフジャケットの性能が検査され適合していることが確認された場合に表示されるマーク
船舶を利用しないレジャーで着用する際、ライフジャケットとして一定の基準を満たしていると認められたもの
CEマーク
欧州連合(EU)の基準に適合していることを示すマークです。日本国内でも、特に輸入品に対してこのマークが付いていることがあります。
USCGマーク
USCG(アメリカ合衆国沿岸警備隊認証) アメリカの安全基準に適合していることを示すマークです。輸入品や特定の製品に見られます。
ISOマーク
国際標準化機構(ISO)の基準に適合していることを示すマークです。
品質管理や安全性に関する国際基準を満たしていることを示しています。
色と視認性
明るい色や反射素材のライフジャケットは、万が一の際に視認性が高く、見つけやすくなり救助が容易になります。
快適性
長時間着用する場合、快適さも重要です。通気性のある素材や、柔らかいパッドが付いているものを選ぶと良いでしょう。
使用目的を考慮
ボートに乗るだけでなく、泳ぐ、釣りをするなどの用途に応じたライフジャケットを選びましょう。
保護機能 首部のサポート
小さな子供用のライフジャケットには、首を支えるためのフロートが付いているものもあります。これにより、頭を水面に保つことができます。
以上の点を考慮することで、安全で快適な子供用ライフジャケットを選ぶことができます。
安全性確保のために
正しい着用方法
使用前にライフジャケットの着用方法を理解し、正しく装着することが重要です。誤った着用は、安全性を損なう原因になります。
定期的点検とメンテナンス
使用前に、ライフジャケットの損傷や劣化を確認しましょう。特にストラップヤバックルの状態をチェックします。
使用後は、清掃し乾燥させてから保管します。湿気が残るとカビや劣化の原因になります。
ライフジャケットの安全性を確保することで、安心して水上活動を楽しむことができます。
おすすめライフジャケット
高階救命器具 BLUESTORM ブルーストーム ヒューペ 小児用 子供用 ライフジャケット BSJ-212
とてもしっかりとした作りで、安心して魚釣りに連れて行けます。とか、しっかりしていて色もよく目立つので安心して使えそうです。とのコメントがあります。
東洋物産 子供用ライフジャケット小型船舶用救命胴衣TV-12
コンパクトで軽くとても重宝しました。とか、使い勝手がよく、購入して大変満足しています。桜マークが付いていて安心です。といったコメントがあります。
子供用ライフジャケット OBRIEN オブライエン チャイルドNEO USCG ULマーク キッズ 浮き輪
子供用ライフジャケットOBRIENオブライエンチャイルドNYLON USCG ULマークキッズ浮き輪
安全性を考慮し、ジッパー×3つのボディーバックル×また下ベルトを採用
USCG(アメリカ沿岸警備隊)承認、ULマーク付き
子供用ライフジャケット OBRIEN オブライエン チャイルドNEO USCG ULマーク キッズ 浮き輪
安全性を考慮し、ジッパー×2つのボディーバックル×股下ベルトを採用
USCG(アメリカ沿岸警備隊)承認、ULマーク付き
子供用ライフジャケット OBRIEN オブライエン チャイルドNYLON USCG ULマーク キッズ 浮き輪
サポートハンドル付ネックサポートフロートで仰向けで水面に浮かぶ際、頭が水面に沈みません。安全性を考慮し、ジッパー×ボディーバックル×股下ベルトを採用。USCG(アメリカ沿岸警備隊)承認、ULマーク付き
子供用ライフジャケット 終わりに
子供の命を守るため、水辺での遊びの時は、ライフジャケットを必ず着用させたいですね。着用しない場合は、子どもたちの活動から目を離さないよう、しっかりと見守ってあげましょう。
ライフジャケットのタイプで2種類ありましたが、子供の場合は ぜいひとも浮力体式のライフジャケットを選んでください。
3メーカーの子供用ライフジャケットを紹介しましたが、このほかにも多くのメーカーから多種多様の子供用ライフジャケットが出ています。
値段もお手ごろのものから少々お高いものもありますが、子供の命には代えられません。
安全のために 正しく選んで、楽しい水遊びやサマースポーツを体験させてあげてください。
ライフジャケットレンタル
子どもの命を守るため、ライフジャケットの購入を検討したものの、子どもの大きさに合ったものを選ぶと、成長が早いため、すぐに使えなくなってしまうのではないかと、購入を躊躇される方も多いのではないでしょうか。
年に1回2回程度の使用ならば、レンタルを考えてもいいですね。
ご自宅の近くにレンタルショップがあれば、そこを利用するのも一つの方法ですね。お店で受取、あるいは遠方の場合は、宅配で受取というお店もあるようです。ライフジャケットレンタルで検索してみて、検討してみてください。
とにかく、子どもの大事な命を守るため、浅瀬だから大丈夫、泳ぎに自信があるから大丈夫、などと過信しないことですね。