読書好きになる楽しい本10選(小学低学年向け)第1弾

 最近、”活字離れ”と言われています。小さい時に読書の習慣をつけるということは、活字を読むことで得られる 知識、教養、語彙が増え、創造力が鍛えられ、自分の意見を持てるようになるということです。

 インターネット、アニメ、動画、ゲーム等 現在の子供たちの周りには、興味をひくものであふれていますが、小さい子供たちには、読書に対する興味をもってもらいたいものです。読み聞かせなどをしてあげることにより、心に残る、感動できる本に出合う機会をつくり、本の楽しさを知ってほしいと思います。

 今回、読み聞かせの経験や、学校司書が選んだブックガイド等より、幼児期に良い絵本を楽しんだあとにすすめる物語を10冊、選んでみました。

 読み聞かせから次の段階、 自分からすすんで読んでみようと思える本一人読みの児童書導入時期のお子さまにおすすめしたい、シンプルなわかりやすい内容の物語です。

 

低学年のお子さんにおすすめの楽しい本 10選 第1弾

  読み聞かせから 一人読みへ

 字が多くて難しそうだなと苦手意識があっても大丈夫です。大きめの字で さし絵もたっぷりの 読みやすい本ばかりです。

ふたりはともだち

 しっかりもののカエルくんとちょっととぼけたガマくんの2匹のカエルのお話です。短編が5編収録されています。自然の中でのびのびと過ごす2匹のかえるの様子が四季を通してユーモラスに描かれています。小学校の教科書にも採用されています。

きえた犬のえ

 ぼくはめいたんていシリーズの一冊です。ぼくネートのところに友達のアニーから電話で きえた犬の絵を探してほしいと依頼があります。ネートは、アニーの家に出かけ、一つ一つ手掛かりを解いていきます。漢字にフリガナがついているので、はじめての読み物としてもピッタリです。なぞときの面白さをあじわってもらいたい一冊です。

すずめのくつした

 主人公アンガスの家は、靴下工場です。他の店との競争が激しくなり、売れ行きが良くありません。仲良しのすずめたちが寒そうにしていたのを見てアンガスは、すずめたちに靴下を作ってやりました。アンガスの優しい気持ち、それにこたえるすずめたち、そしてその気持ちがつぶれかけた靴下工場を救うことに。挿絵もかわいく、一人読み用におすすめします。

はじめてのキャンプ

 なほちゃんは、小さな女の子です。大きい子たちのキャンプに連れて行ってもらいたいのですが、足手まといになるからだめだといわれます。けれど、自分のことは全部自分でやると約束をして、つれていってもらいました。大きい子には負けないと がんばるなほちゃんの姿に 応援したくなるお話です。キャンプに出掛ける機会が多くなる夏休み前に おすすめの本です。

王さまのアイスクリーム

 冷凍庫なんてものがなかった昔のお話です。気難しい王様が冷たいクリームを食べたいということから、周りのみんなが なんとかしようとハラハラドキドキ、必死になる様子。アイスクリームが出来上がる様子にワクワクし ひきつけられる物語です。

大きい1年生と小さな2年生

 体は大きいけれど臆病で弱虫の 1年生まさやと 体は小さいけれどしっかり者でけんかも強い 2年生のあきよの二人の友情と、まさやの冒険と成長の物語です。ある日事件が起こります。しっかり者のあきよが泣く姿をみて、一人では学校にも行けない弱虫のまさやが 勇気を出して頑張る姿が見所です。ぜひ、小学校1,2年生のうちに出会わせてあげたい一冊です。

ふらいぱんじいさん

 あるおうちのフライパンのふらいぱんじいさんが旅に出るお話です。はじめて家の外に出た ふらいぱんじいさんの行き先には、困難なことがいっぱいです。ジャングル、砂漠、海を越え いろんな冒険の旅が続きます。お話は、全部ひらがなで書かれています。挿絵も魅力的で、読み応えたっぷりのお話で、子供たちを楽しませてくれます。

あらしのよるに

 あらしの夜に オオカミと羊が、お互いの素性を知らないまま お友達になるお話です。真っ暗の中、相手の顔がわからない中、本来なら通い合うはずもない相手と 心が通じあうやりとり、思いやりのあるやりとりに わくわくハラハラするのではないでしょうか。気づかないまま別れ、この続きが気になるところです。

だいじょうぶだいじょうぶ

 ぼくが今よりもずっと小さかったころ、ぼくとおじいちゃんは毎日のように散歩を楽しんでいました。家の近くをのんびり歩くだけだけれど、冒険するような楽しさがありました。僕が少し大きくなって、困ったことや怖いことに出会うたび、おじいちゃんはぼくの手を握り、おまじないのようにつぶやくのでした。「だいじょうぶ だいじょうぶ。」 その言葉には、全ての不安を包み込んでくれる様な不思議な強さがあり、心が落ち着いてくるんです。おじいちゃんのおまじないがぼくにおしえてくれたものは、「この世の中、そんなに悪いことばかりじゃないな」ということでした。

手ぶくろを買いに

 親子のきつねの心温まる物語です。冷たい手をした子ぎつねに合う手袋を買ってやろうと思いますが、街へ出かけた時の怖い思い出から、母ぎつねは出かけられません。仕方なく子ぎつねに町まで手袋を買いに行かせるのですが、人間は恐い、と思いながらも送り出す母ぎつねの気持ち、ドキドキしながら買い物をする子ぎつねの気持ち、きつねだなと思いながらもちゃんと対応してあげる帽子屋さんの気持ち、それぞれの心情が よく伝わってきます。小学校の教科書にも載った作品です。

 

 

 子どもが本に親しんで、本と仲良くなるためには、子ども自身が『本っておもしろいね。たのしいね。』と感じる体験をすることです。紹介した物語は、新作ではありません。お父さん、お母さんが子供のころに読んだことのあるものが多いと思います。その時の感想なども伝えながら、手渡してみてはどうでしょうか。

 

読書好きになる楽しい本10選(小学低学年向け)第2弾 もご覧ください。

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