小学校中学年(3、4年生)におすすめの本、児童書10選 第1弾

 心を動かすような 感動する本に出合うことができれば、自然と子どもたちは本に引き込まれていきます。そんな、魅力のある本を なかなか子供たち自らが探し出し、手に取ることは難しいことだと思います。

 強要するのではなく、気長に、自然に、子供の目に触れるように、さりげなく 親として魅力ある本を紹介したいものです。

 一人読みに慣れてきた子、またそうではない小学校中学年の子どもでも、読みやすい本から楽しめば、読書へのハードルが下がると思います。

 読書へのハードルを下げるために、本を選ぶ際に気を付けるポイントとしては、短い物語を選ぶこと。イラストや絵が豊富な本を選ぶこと。難しい言葉づかいではなく、子どもでも理解できるような簡単な文章の本を選ぶこと。親しみやすいキャラクターが登場する本を選ぶこと。子供の興味や趣味に合わせたテーマの本を選ぶこと。続きが気になるシリーズものを選ぶこと。ではないでしょうか。

これらのポイントを意識することで、子ども達がリラックスして読書を楽しむ環境を整えることができると思います。

 

今回は、小学校中学年のお子さんにおすすめの児童書を10冊紹介したいと思います。

中学年のお子さんにおすすめの児童書 10選 第1弾

   主人公にそって 物語を たのしんでみましょう

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小さなスプーンおばさん

いつも通りに寝て、いつも通りに朝おきたら、ティースプーン位に小さくなっていたおばさんのお話です。

様々なユニークな体験をします。

予期せぬ時に大きくなったり、小さくなったりするおばさんが 何事にも動じず 機転を利かせて行動する様子がとても楽しく描かれています。

挿絵も魅力的で見ていて楽しくなります。

子供たちにとっても、小さなおばさんは親しみやすく、お話の中に引き込まれ、家族や友人たちとの友情や勇気、思いやりの大切さなどを学ぶことができますね。

 

長くつ下のピッピ

ピッピは力持ちで怖いもの知らず、冒険心にあふれたの9歳の女の子です。

ピッピは一人で大きな家に住んで、サルとウマと一緒に自由気ままに暮らしていて、隣の家に住むトミーとアンニカと一緒に遊びます。

自由で、底抜けに明るくて、天真爛漫のピッピの日常が笑いを誘います。

ピッピの冒険は、子ども達に夢や想像力をかきたて、冒険心を育てるのではないでしょうか。

 

火曜日のごちそうはヒキガエル

モートンとウォートンはヒキガエルの兄弟です。

ウォートンは、冬のある日、おばさんにモートンの作ったお菓子を届けるためにスキーで出かけますが、途中でミミズクに捕まってしまいます。ミミズクは6日後の自分の誕生日の特別なごちそうとして、ウォートンを食べることにします。

ミミズクの誕生日のごちそうになる予定のヒキガエルのウォートンと、ヒキガエルを食べる予定のミミズクのお話です。

ウォートンとミミズクは毎晩、お茶を飲んでたくさんおしゃべりをするようになります。もしかしたらミミズクの気が変わるかも? と淡い期待を持つウォートン。ミミズクは、カレンダーの一日一日を「×」で消していき、誕生日がどんどん近づいてきます。はたしてウォートンは食べられてしまうのでしょうか?

 

はれときどきぶた

三年三組。畠山則安。あだなは、十円やす。じまんは毎日、日記をつけていること。

普通の男の子と、彼の周りにいる不思議な動物たちが主人公のお話です。

ある日、お母さんに日記を盗み読みされてしまいます。そこで、則安君は、お母さんをおどろかそうとでたらめなことを日記に書くことにします。

トイレに大蛇がいた! お母さんが鉛筆を天ぷらに! 金魚が飛び回る、お母さんの首がのびた、そして空からぶたが降る!?

はたして日記を書いた後に起きたこととは?

とても楽しい挿絵で、子ども達の想像力をかきたてる手助けをしていますね。とてもユーモラスでおもしろいですね。

 

ながいながいペンギンの話

南極大陸で生まれた双子の兄弟 ルルとキキというペンギンのお話です。

ペンギンの兄弟は、自分の長い首をいかして、様々な冒険に出かけます。そして、他の動物たちと出会い、友情を育んだり、困難を乗り越えたりします。

ルルとキキの成長段階に応じて3つの章に分かれています。2匹が成長していく様子を自分に置き換えて、共感しながら楽しんで読むことができると思います。

鮮やかで魅力的な挿絵が物語をより楽しませてくれますね。

ほらふき男爵の冒険

ミュンヒハウゼン男爵の口で語られる冒険物語です。

男爵は、空を飛んだり、ワニに飲み込まれたり、月に行ったりと現実ではありえないような体験をしばしば誇張しながら語っていて、魅力的で、ユーモラスです。

数々の冒険物語は、すぐに”ウソだ”とわかるのですが、ついつい引き込まれ、想像すると笑えてきます。

とても楽しめるお話ですね。

 

やかまし村の子どもたち

『やかまし村』という 小さい小さい村が舞台のお話です。

3軒しか家がなく,子どもは男女3人ずつ、全部で6人しかいません。

子供たちは、村での遊びや冒険を通じて友情や協力することの大切さを学びます。

スウェーデンの自然や村の風景がとても美しく描かれていて心地よいですね。

 

大どろぼうホッツェンブロッツ

おばあさんの誕生日に贈った大切なコーヒーひきを奪ったどろぼうホッツェンブロッツは、毎日悪事で新聞をにぎわしています。

孫のガスパールと友達のゼッペルがコーヒーひきを取り戻そうと悪戦苦闘します。とてもスリリングな展開で、ワクワクしますね。

ホッツェンブロッツをはじめとする登場人物たちがとても個性的でそのやり取りが楽しいですね。

語彙や表現も子供向けで分かりやすく読みやすいですね。

 

チョコレート工場の秘密

この本は、夢のようなチョコレート工場を舞台にした冒険の物語です。

チャーリーは貧しいので、チョコレートが大好きですが、誕生日にしか食べられません。近くには、世界一のチョコレート工場がありますが、だれが、どうやって作っているのか、だれも知りません。

ワンカ社長は、たくさんのチョコレートの中に5枚、黄金の切符をいれ、それが当たった人だけを工場に招待し、秘密を特別に公開することにしました。

だれに当たるのか。工場の中はどうなってるのか。ワクワクしながら読み進められます。

個性的な子供たちやその親たちが登場し、工場内での出来事は予測不可能で、とても興味を引きますね。

 

願いがかなうふしぎな日記

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願いを書き込むとそれが実現するという特別な力のある不思議な日記を手に入れるところから始まります。

もう一度おばあちゃんに会いたい、のぞみ号にまた乗りたい。両親が仲直りしてほしい、…。日記に書くと、ふしぎなことにその願いごとがかなっていきます。

日記を通じて自分自身や他人との関係を学び、成長していく姿が感動的ですね。

単なるファンタジーではなく、深いメッセージがあります。

 

まとめ

 親は、ついつい、わが子に対して、ちょっとレベルの高い本を与えたいと思いがちですが、読書経験の少ない子には かえって苦手意識を持ってしまいます。

 短いお話をきちんと読み通す経験を積むことで、自信もつき、だんだん長い物語も楽しむことができるようになります。

 何年生だからこの本、というようなことではなく子供の経験や読解力に合った本を選んであげたらと思います。

 本を読むことで、子供たちは、違った世界やキャラクターに出会い、想像力を豊かにすることができます。また、物語を通じて、他人の気持ちや状況を理解する力が育まれ、読書の楽しさを知ることになるでしょう。

 また、おすすめの本を一緒に読むことで、親子の会話が増え、コミュニケーションが深まり、子どもの考えや感情を知る良い機会になることでしょう。

 

※ 小学校中学年(3、4年生)におすすめの児童書10選 第2弾 もご覧下さい。

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