小学校5,6年生のお子さんに 小学生のうちにぜひ読んでほしい児童書を選んでみました。
今の時代の子どもには、少々古臭いと感じられるかもしれませんが、読み返してみると内容的には、古い感じはせず、やはり心に残る良い本です。だからこそロングセラーなのです。
心を豊かに成長させる本を選んでみました。 何十年と読み継がれてきた本は、やはり素晴らしい力を持った本です。
今の時代の子どもには、少々古臭いと感じられるかもしれませんが、読み返してみると内容的には、古い感じはせず、やはり心に残る良い本です。だからこそロングセラーなのです。
心を豊かに成長させる本を選んでみました。
高学年のお子さんにおすすめの本 10選 第3弾
小さなバイキングビッケ
ビッケは、バイキングの子どもです。バイキングとは、昔ヨーロッパの北に住んでいた人々で、船でよその国に行っては、町をおそい、みなに恐れられていました。優しくて勇猛なバイキングの族長である父とその仲間たちと一緒に船で遠征し、獲物を捕らえる旅に出ます。ビッケはお父さんたちのように力で戦うより、頭を働かせるほうが好きです。行く先々で困難が待ち受けていますが、ビッケが知恵をめぐらし、バイキングたちもその知恵に頼るようになります。相手の気持ちも読み取りながら見事に解決する姿がおもしろいです。
子ねずみラルフのぼうけん
古いホテルの壁の中に住んでいた子ねずみのラルフは、泊り客のキース少年と友達になり、少年のおもちゃのオートバイを乗りこなせるようになります。キースと「人に見つかりやすい昼間は乗らない」と約束したのに、約束はやぶり、おまけにオートバイをなくしてしまいます。そんな時、キースが熱を出してしまいます。ラルフは、薬を求めておもちゃの救急車でかけつけたり、ユニークで夢のあるお話です。
エーミールと探偵たち
エーミールは、ベルリンに住む祖母の家に行く途中の列車の中で、母から預かった大事なお金を盗まれてしまいます。一緒に列車にのっていた山高帽の男が盗んだに違いありません。男を見張っていると、グスタフという少年とその仲間たちに出会います。そして、みんなで手分けして山高帽の男を尾行するのです。ケストナーの名作の一つで、事の成り行きに引き込まれ、登場する少年たちに魅了される冒険物語です。続編に『エーミールと三人のふたご』があります。
魔法使いのチョコレート・ケーキ マーガレット・マーヒーお話集
あるところに、魔法は下手ですが料理のほうが得意な魔法使いがいました。あるとき、チョコレート・ケーキを焼いて、町中の子どもたちをパーティーに招待しました。でも子供たちは、悪い魔法使いだと思っていたので、誰もきませんでした。仕方がないので魔法使いは、りんごの木を相手にお茶の時間を過ごすようになります。 日常の中に隠れている不思議な世界を描き出す物語8話と2編の詩が収められています。
天才コオロギ ニューヨークへ
田舎から うっかり都会のニューヨークに連れてこられたコオロギのチェスター、やさしいマリオ少年に飼われることになります。ネズミのタッカー、ネコのヘンリーと友達になり都会の生活を味わいます。チェスターには、音楽の才能があり、一度聞いた音楽は、すぐに覚えて、演奏できるため、大勢の通勤客たちを驚かせるのでした。コオロギ、ネコ、ネズミというかわったとりあわせの3匹がニューヨークの地下鉄の気ぜわしい雰囲気の中で、工夫を凝らしながら仲良く過ごす様子が楽しいお話です。同時にチェスターをかわいがるマリオ少年の一家を描く、動物ファンタジーの傑作です。続編に『タッカーのいなか』があります。
ニルスのふしぎな旅
ガチョウ番の少年ニルスは、乱暴で嫌われ者です。ある日、トテムをつかまえていじめたために、魔法で小人にされてしまいました。お父さんたちが大切にしているガチョウのモルテンが、ガンの群れとともに飛び立つのを見て、ニルスはとっさにモルテンを捕まえました。でも、モルテンの首につかまったまま、あっという間に空高く舞い上がってしまいました。 キツネに捕まったガンを助けたり、子供に連れ去られたガチョウを取り戻したりして、徐々に動物たちの仲間として受け入れられ、ガンとともに北のラップランドをめざす旅が始まります。 スウェーデン中をめぐる空の旅は、スウェーデンの子どもたちが各地の伝説や歴史、産業、地理などを、楽しく学ぶためにかかれたものだが、ニルスが体験するエピソードを交えながら語ることにより、世界中で愛読されています。
ジンゴ・ジャンゴの冒険旅行
お母さんの死後、お父さんに施設に預けられた少年ジンゴ、両親の記憶はほとんどありませんでしたが、母さんは黒い髪に金のイヤリング、お父さんは、片足が義足で黒い歯をしていたことを覚えていました。施設の院長は、子供を使ってお宝を探す悪党で、ジンゴは、脱走を繰り返していました。ある日 煙突の中で、宝の地図が彫ってあるというクジラの歯を見つけました。すると、領主のピーコックと名乗る男が自分の息子だと言ってジンゴを引き取りに来ました。その男は、義足でないので父親ではないとわかっていましたが、今の生活から抜け出すためにその男にジンゴはついていきました。大人を信じられないジンゴですが、苦難を乗り越え宝探しのたびを続けるうちに、知恵者で頭の切れるこの男が好きになっている自分に気が付きます。
北のはてのイービク
少し昔の極北のグリーンランドが舞台の物語です。ある日イービクは父親と漁にに出かけます。ところが、イービクのお父さんはセイウチ狩りで命を落としてしまいました。狩人を失った一家は、たちまち厳しい寒さと飢えに苦しみだします。長男のイービクは、家族を救うため氷が張った海を歩いて、本土に助けを求めに出かけます。それは、とても危険な旅です。自然の豊かさや厳しさ、エスキモーの暮らしや家族のきずななど、人間の暮らしや命について考えることができる一冊です。短いストーリーで出来事が次々起こるのでどんどん読める物語です。
時をさまようタック
87年前、新しい土地を求めて旅をしている途中 タックの家族4人は、通りかかった泉の水を飲みました。ちょっと不思議な味でした。(後で気づくのですが、不老不死の水でした。)さらに歩いて、川のそばに落ち着き農業を始めました。一度は定住したものの、きみょうなことにタックの家族は年を取らないため 周りの人たちから不審に思われ、引越ししながら旅を続けることになります。そんなタックの家族が、ふたたびこの泉に来てみると、泉の水を飲もうとしている女の子を見つけ、ここからお話は、大きく展開します。10歳の少女がであう不死の家族との物語です。
ふしぎの国のアリス
アリスは、川のつつみでお姉さんのそばにすわったまま、退屈していました。するとチョッキを着た白いウサギが時間を気にしながら、大急ぎで走っていくではありませんか。アリスは飛び起き、ウサギを追いかけ、ウサギが飛び込んだウサギ穴にアリスも飛び込みました。行きついた先は、不思議な世界でした。ディズニーアニメなどで有名ですが、ぜひ、原作を読んでもらいたいものです。続編に『鏡の国のアリス』があります。
まとめ
10作品紹介しましたが、登場する人物あるいは、動物などの冒険ものを多く取り上げました。
個人的に、冒険や推理することが好きなので取り上げましたが、子供たちもきっとわくわくしながら読めると思います。文字の小さなものもあり、一瞬読めるかなと心配にもなりますが、読み進めるうちに、どんどん物語の中に引き込まれるものばかりです。
今回紹介した本は、親にとっても、小さい時に読んだことのある本ばかりだと思います。
ちょっと古臭いかなと思っても、そんなことはありません。多くの人々に長く支持されてきたロングセラーの本には、素晴らしい力があります。
これらの本は、ぜひ小学生のうちに読んでほしい本です。きっと子供たちの心にも残り、大きく成長させてくれるものと信じています。