「うちの子、本を全然読まなくて…」
そんな声を聞くことがあります。
でも、よく話を聞いてみると、映画は好き。漫画も好き。アニメもよく見る。
実は、物語そのものが嫌いなわけではない子が多いんですよね。
ただ、「本を読む」という形が少し苦手なだけかもしれません。
だったら、入口は好きなものからでいい。
映画で見た世界を、本でもう一度楽しむ。
そんな読書の始め方もあると思っています。
今回は、小学生にも人気の映画と、その原作本を紹介します。
読書が苦手でも、物語は好きな子が多い
読書が苦手な子を見ると、「本が嫌いなのかな」と思ってしまいます。でも実際は違うこともあります。
映画を見て笑ったり、泣いたり。漫画の続きが気になって夢中になったり。
それはもう、立派に物語を楽しんでいる証拠です。
本が苦手なのは、「文字が多い」「読むのに時間がかかる」「想像するのが大変」などの理由かもしれません。
だからこそ、すでに知っている映画の世界から入ると安心です。
登場人物もわかる。
場面も思い出せる。
すると、不思議とページが進むことがあります。
映画から入れるおすすめ原作本5選
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年)は、任天堂の人気ゲームシリーズ『スーパーマリオ』を原作とする3DCG長編アニメーション映画です。Illuminationと任天堂が共同制作し、ユニバーサル・ピクチャーズが配給しました。家族向けエンターテインメントとして世界的な興行的成功を収めています。
映画を見た子も多い作品です。
いきなり長編小説ではなく、キャラクター図鑑やストーリーブックから入るのがおすすめです。
「知っているキャラ」がいるだけで、読むハードルが下がります。
関連本には漢字にふりがながあるものも多く、低学年でも入りやすいです。
ハリー・ポッターと賢者の石
2001年公開のファンタジー映画『ハリー・ポッターと賢者の石』は、J・K・ローリングの同名小説を原作とするシリーズ第1作です。少年魔法使いハリー・ポッターが魔法界の扉を開く冒険の始まりを描いて、世界的な現象を巻き起こしました。
映画で世界観を知っている子にはぴったりです。
本では映画に入らなかった場面もたくさんあります。
「映画の続きが知りたい」が読書の原動力になります。
最初は親子で少しずつ読むのも良いですね。
猫の恩返し
『猫の恩返し』は、スタジオジブリが制作し、森田宏幸が監督を務めた2002年の日本の長編アニメーション映画です。現実世界と猫の国を行き来する少女ハルの冒険を描くファンタジー作品で、『耳をすませば』の関連作品(スピンオフ)として知られています。
猫の世界に入り込む不思議なお話です。
映画を知っている子なら、登場人物を思い浮かべながら読めます。
漫画版から入って、小説や他作品へ広げる流れも作れます。
ハウルの動く城
『ハウルの動く城』は、2004年公開のスタジオジブリ制作による長編アニメーション映画です。監督は宮崎駿で、イギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの同名小説を原作としています。戦争と愛、自己受容をテーマにした幻想的な物語で、世界的に高い評価を受けました。
映画が好きな子にはぜひ知ってほしい一冊です。
実は映画と本では少し内容が違います。
「え、こんな話だったの?」という発見があります。
映画との違いを探す読み方も楽しいですよ。
ワンダー 君は太陽
2017年公開のアメリカ映画『ワンダー 君は太陽(Wonder)』は、Wonderの同名小説を原作とするヒューマンドラマです。顔に先天的な差異を持つ少年とその家族が、偏見と向き合いながら成長していく姿を描いていきます。
友情や思いやりについて考えられる作品です。
小学校高学年にもおすすめです。
映画で感動したあとに読むと、登場人物の気持ちがより深く伝わってきます。
映画から入れるおすすめノベライズ本2選
ノベライズ本とは、映画、テレビドラマ、アニメ、ゲームなどの映像・物語作品を原作として、それを小説の形に書き下ろした作品のことです。原作のストーリーを忠実に追体験できるだけでなく、映像では語られなかったサイドストーリーや心理描写が楽しめることもあります。
名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)
『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』は、トムス・エンタテインメント制作による日本の長編アニメ映画です。2024年4月12日に公開されたシリーズ第27作です。公開後わずか数週間でシリーズ史上最高の興行収入を記録し、2024年日本映画年間興行収入第1位となりました。
ミステリー、推理小説というジャンルの国民的人気アニメ『名探偵コナン』の劇場版作品をノベライズした本です。
この作品以外にもたくさんシリーズ化されています。
ジュニア文庫ならではの分かりやすい文章で書かれており、アニメの緊迫したシーンや鮮やかな謎解きを、まるで物語の中に入り込んだかのような感覚で楽しめます。
ミステリーのわくわく感が詰まっているため、物語に夢中になりやすく、読書習慣を育むのにもぴったりの一冊です。
モアナと伝説の海2
『モアナ2』は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが制作する2024年公開予定の長編アニメーション映画です。2016年の大ヒット作『モアナと伝説の海』の続編であ、南太平洋の航海士モアナの新たな冒険を描いています。
映画を見て、「モアナが好き!」という子も多いかもしれません。
海の冒険や仲間との出会い。わくわくする場面がたくさんありますよね。
映画を楽しんだあとなら、物語の世界を思い出しながら読めます。
「次はどうなるんだろう」
「この場面、映画で見た!」
そんな気持ちが、ページをめくる力になります。
いきなり文字の多い本ではなく、まずは絵本版や児童向けノベライズがおすすめです。
絵があることで安心感があります。
読書が苦手な子でも入りやすいです。
映画で出会った世界を、本でもう一度旅してみる。そんな読書の始め方も素敵だと思います。
「読めた」が自信になる読書体験
読書習慣は、「たくさん読む」から始まるわけではないと思います。
大切なのは、「最後まで読めた」という小さな成功体験かもしれません。
映画を見たあとに数ページ読む。
好きな場面だけ読む。
親子で交代しながら読む。
それでも十分です。
読書は、最初から立派じゃなくていい。
好きなものを入口にして、「本って意外とおもしろいかも」。
そう思えたら、それが最初の一歩です。
【まとめ】
読書が苦手な子にも、好きな世界はあります。
映画、漫画、アニメ、スポーツ。
その入り口を使っていいと思います。むしろ、そのほうが自然かもしれません。
「本を読ませる」ではなく、「好きな世界を、本でもう一度楽しむ」。
そんな読書との出会い方が増えたらいいんじゃないでしょうか。


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