垣根のまきの木枯れる原因 キオビエダシャク大量発生注意喚起中 日向市

まきの木の葉を食べる害虫 キオビエダシャク 日常
キオビエダシャク
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キオビエダシャクによるまきの木の食害

垣根によく使われるイヌマキの木、お宅の木は元気ですか。

イヌマキの葉には毒があり、ふつうの虫は食べることができません。 そのため宮崎では害虫がつきづらい庭木として重宝されてきました。

ここ2、3年ほど前から九州南部、鹿児島県や宮崎県でイヌマキの木が枯れる事案が発生しています。

わが家のイヌマキの木も枯れかけたことで、原因を突き止めました。

キオビエダシャクが異常発生していて、その幼虫による食害でした。

前回の記事にも取り上げました。キオビエダシャクは、主にイヌマキの葉を食べますが、ラカンマキ、ナギ等マキ科の木の葉も食べます。

イヌマキ、ラカンマキ、ナギなどのマキ科の木が食害にあうので、気を付けたいところです。マキ科の木が狙われています。

イヌマキ

イヌマキ

ラカンマキ

ラカンマキ

ナギ

ナギ

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キオビエダシャクの大量発生はなぜおこったのでしょう!

 キオビエダシャクの大量発生は、もともと東南アジアなどに生息している種が、温暖化による環境の変化や、天敵がいないという組み合わせで、特に南九州の奄美大島以南の南西諸島から、九州本土へ侵入し、定着、そして毎年発生するようになったことで起きています。

特に、南九州大学の環境園芸学科の新谷喜紀教授は、暖冬が影響していると指摘しており、これが幼虫の生存率を高め、大量発生につながっていると考えられます。⇒動画参照

あれから毎日、庭木のチェックに余念がありません。しかし、わが家だけが気を付けていても仕方のないことで、異常発生している以上、町・市ぐるみで対策を講じなければならないと思います。

キオビエダシャク 異常発生
公園の樹木にとまる無数のキオビエダシャク
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トレボンによる薬剤散布

トレボンを4000倍に希釈して散布はしました。

幼虫には、効果があります。あれから、2週間。今のところ、幼虫の発生はない模様です。

しかし、いまだに成虫は、わが家の庭や隣近所、数多く飛び交っています。毎日見つけては、捕虫網でつかまえ駆除していますが、やってられません。

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効果のある薬剤

トレボン乳剤・・・4000倍に希釈して噴霧

ロックオン・・・1000倍に希釈して噴霧

アディオン乳剤・・・4000~8000倍に希釈して噴霧

どの薬剤も、幼虫に効果あり、成虫や卵には効き目がないので、幼虫のうちに上記の薬剤を噴霧して駆除。

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NHK宮崎WEB特集 ”なんで「キオビエダシャク」が大量発生?いつまで続くか専門家による解説も 東南アジア原産の驚きの生態に迫る” でも取り上げられています。

南九州大学の 環境園芸学科の新谷喜紀教授(昆虫生態学研究室)が、BTV「てげじゃっどニュース」に出演し、キオビエダシャクの生態や駆除について紹介しています。

キオビエダシャクの生態、駆除方法の動画

トレボン乳剤の希釈スプレータイプは、そのまま使えます。

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日向市による注意喚起

注意喚起はするけど、駆除は行政で一斉にとかはできず、各自でしてくださいとのこと。まー無理もないかとも思いますが、何とかできないものでしょうかね。

日向市の造園業者 一覧

業者名電話番号業者名電話番号
あい樹木センター0982-54-0546植久0982-54-0040
日向グリーン0982-52-0586(有)黒木造園0982-52-2769
東洋ガーデンズ0982-52-7719(有)キシモディープラザ0120-528214
㈱日向グリーンベルト0982-54-7393(有)草寿園0982-54-8968
(有)山松開発0982-54-3496長堀造園0982-54-0846
造園土木・ヤキタ0982-52-8832高千穂グリーン㈱0982-53-3688
㈱日向梛子園0982-52-5038ガーデン光房 日向店0982-57-3800

自分で薬剤散布が難しい方は、上記の造園業者さんに相談してみてください。

有効に害虫を駆除するうえで、その害虫をよく知る必要があります。どういうサイクルで発生するのかを把握したうえで、薬剤による予防・駆除を実施したいと思います。

キオビエダシャクの一生

キオビエダシャク
出典:宮崎県HPより

キオビエダシャクの成虫『ガ』は、4月~12月まで、1世代を約2か月のスパンで4回ほど出現します。

キオビエダシャクは、主にイヌマキの粗皮の隙間に産卵します。卵は小さく、楕円形で、産卵から間もない時期は色は緑色です。

卵は、約10日で孵化します。

キオビエダシャク幼虫シャクトリムシ
幼虫シャクトリムシ

孵化した幼虫は、1ヶ月ほどかけて、イヌマキの葉を食べて大きくなります。幼虫は、5~6月、7~8月、9~10月、11~12月に現れ食害します。

幼虫は、イヌマキラクトンという有害成分を含んでいるイヌマキの葉を食べ、体内に蓄え、黄色の目立つ色が有害であることを示していて、他の虫や鳥などの外敵から身を守っています。

その後、地面に浅く潜り、サナギになります。

キオビエダシャクのサナギ
サナギ

サナギから15日ほどで成虫になります。

成虫のガは、2週間ほどの命ですが、その間、交尾と花蜜をすうために、いろいろな花に飛び交います。

キオビエダシャクの成虫は、幼虫と同じく、毒があるので、鳥なども捕食せず、天敵がいないようです。

キオビエダシャクは、人には毒の影響はなく、素手でさわっても、かぶれたりするようなことはありません。

キオビエダシャクの駆除 まとめ

キオビエダシャクの駆除は、年4回現れる幼虫の時期に薬剤散布をすること。また、根元を掘り返してサナギを捕まえること。成虫を見つけて捕殺すること。に尽きると思います。

イヌマキの木の根元をちょっと掘ってみました。全部のカ所を掘ってみたわけではありませんが、サナギを見つけました。

木の根元を掘ってみると幼虫、サナギ発見

成虫や、卵、サナギには薬剤は効きません。本当に厄介ですね。

常日頃の庭木の観察が欠かせません。

どなたさまも、ご注意ください。

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