小学生の夏休みに読んでみたい本特集 夏休みの本・緑陰図書より30選 

児童書
夏休に行きたい場所

現在、6月に入ったばかりで、夏休みに何をしようかと考えるのもまだ早いかなと思いますが、いろいろ予定を立てることも楽しいものです。

長い夏休みだからこそ、挑戦できることがありますよね。

スポーツ、遊び、家族旅行など・・・。

本を読むのにも、長い夏休みは、絶好のチャンスです。

暑くて外での活動が大変な時には、屋内で、読書をしてみてはいかがでしょうか。

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長い夏休みだからできる読書をすすめる際のポイント

まずは、読書の目的を明確にしておきましょう。

  • 学びを深める(知識の習得)・・・専門書や歴史書などで、特定の分野の理解を深めることができる
  • 創造力の向上・・・フィクションの小説や物語で、想像力や創造力を刺激し、新しいアイデアなどを得ることができる。
  • 心の安らぎを得る・・・リラックスする手段として優れていて、日常のストレスから解放されます。
  • 表現力の向上・・・読書によって語彙が増え、特に文学作品を読むことで、感情や思考を豊かに表現する力が養われます。
  • 自己理解・・・読書を通じて、自分自身の価値観や考えを見つめ直す機会を得ることができます。

以上のような目的を意識しながら読書をすることで、長い夏休を有意義に過ごすことができるでしょう。

そこで、夏休みに読んでみたい本を、全国学校図書館協議会が今までに選定した夏休みの本(緑陰図書)より、よく読まれた本をAmazonの本の売れ筋ランキングを参考に 低学年、中学年、高学年ごとにそれぞれ10冊選出してみました。

毎年6月に夏休みの本(緑陰図書)が全国学校図書館協議会より選定されますが、その年に読もうかと思っていて読まずに終わってしまった本もあるかと思います。

なつかしいと思える本もあるかと思いますが、素晴らしい内容の本ばかりです。ぜひ手に取ってみてほしいと思います。

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低学年(1,2年生)におすすめの本 10選

なんのじゅうたい? 

なんのじゅうたい?  オームラ トモコ作  ポプラ社

三輪車からスタートして、歩行器、人力車、サファリバス、動物運搬車、など変わり種の車両がなんと50種類もズラリ。いったい何の渋滞? 乗り物好きにはたまらなく楽しい絵本ですね。渋滞の先に何があるのか、とても気になり、ワクワクしますね。

絵本の大きさ:23 x 1 x 22.7 cm 絵本の長さ:36ページ

がっこうだってどきどきしてる 

がっこうだってどきどきしてる  アダム・レックス作  WAVE出版

できたばかりの学校が主人公の絵本です。 『がっこう』からの視点で、子供たちと一緒に勉強したり、学校生活を経験していくお話です。 がっこうと、ようむいんさんの会話が微笑ましいですね。

本の大きさ:‎ 25.7 x 18.2 x 2 cm 本の長さ:32ページ

二年二組のたからばこ 

二年二組のたからばこ  山本悦子 作  童心社

二年二組の教室の後ろに置かれたたからばこ。たからものが入っているからたからばこじゃなくて、たからくんの落とし物を入れるための箱だから、たからばこ。

わざとじゃないけど、たから君は落とし物が多い。隣の席になって何度も『貸して』と言われたり、助けてあげるのが当たり前にされてるみなちゃんのお話。

たからくんとみなちゃんが日直の日に起きた小さな出来事。さて、どうなるでしょう。

本の大きさ: 20.1 x 15.1 x 1.2 cm 本の長さ:63ページ

なまえのないねこ 

なまえのないねこ 竹下文子 作 小峰書店

猫ちゃんの絵がとてもかわいいですね。

ひとりぼっちで名前の無いねこ。いろんな所で生活しているいろんな名前の猫に出会います。犬にも花にも名前があるのに、野良猫ちゃんは「のらねこ」「きたないねこ」「へんなねこ」と言われてしまいます。

絵本の大きさ:28 x 22 x 1 cm 絵本の長さ:32ページ

じゃない! 

じゃない! チョーヒカル 作 フレーベル館

きゅうりだと思ったら中身はバナナ。みかんだと思ったら中身はトマト。ページをめくるたびに、『えーすごい!』『これは何?』とワクワクしてきます。

リアルなペイントを施して別のモノに。先入観や固定観念が見事にひっくり返されます。ビックリ仰天、楽しめる一冊です。

絵本の大きさ:22 x 1 x 24 絵本の長さ:32ページ

ハンカチともだち 

ハンカチともだち なかがわちひろ 作 アリス館

ハンカチの中の不思議なこびとが、動く? 不思議なハンカチとクラスメイトのミヨンちゃんが気になるはるちゃんの学校でのお話です。不思議なハンカチが縁でお友達になれて、よかったですね。

本の大きさ: 15.4 x 1.2 x 20.5 cm 本の長さ:96ページ

字のないはがき 

字のないはがき 向田邦子原作 角田光代 文 小学館

戦時中のお話です。一番小さな妹が疎開するというのでお父さんがハガキをたくさん持たせました。まだ字が書けない妹に「無事なら○を書いて送りなさい」と言って。最初は大きな丸でしたが、そのうちだんだんと小さな丸に。そしてとうとう「×」が送られてきました。

考えさせられる悲しい戦争絵本。

本の大きさ: 21.7 x 0.9 x 27.3 cm 本の長さ:32ページ

がっこうにまにあわない 

がっこうにまにあわない ザ・キャビンカンパニー作 あかね書房

見開きごとに1分ずつ経過していく仕掛けがなかなか斬新で面白いですね。

8時までに学校に行かなくちゃならないのに、急いでいる時に限って次々と障害物が邪魔をする。長い電車を待つ踏切、焦燥感いっぱいですね。そんなに急いでいる理由とは!

本の大きさ:26.5 x 0.9 x 25.8 cm 本の長さ:33ページ

こいぬのともだち 

こいぬのともだち 堀直子作 あかね書房

2日前に飼い主に捨てられたばかりの子犬のましろ。小川で大雨で池から流されためだかのキララと出会います。キララは、ましろに食べ物のつかまえ方を教えます。そこへキララの飼い主だった男の子がやってきます。

飼い主の元で過ごすのと、自然に戻って過ごすのと、生き物にとってどっちが幸せなんだろう?

本の大きさ: 15.5 x 1.5 x 21.7 cm 本の長さ:77ぺージ

エスカレーターとエレベーター

エスカレーターとエレベーター 小輪瀬護安 作 福音館書店

身近な乗り物、エレベーターとエスカレーターを、乗り方から動く仕組みを図でわかりやすく解説した絵本です。ちょっとしたマナーや乗り降りのコツもあって面白いですね。

本の大きさ: 25.3 x 23.2 x 0.7 cm 本の長さ:28ページ

小学校低学年に人気の『シリーズの本』も読んでみて!

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中学年(3,4年生)におすすめの本 10選

命のバトン

命のバトン:津波を生きぬいた奇跡の牛の物語 堀米薫 作 佼成出版者

宮城県農業高校の生徒たちが、東日本大震災を乗り越えて牛の品評会を目指し成長していく実話です。

「どんなにかわいいと思っても家畜はペットではない。」「牛は食べられることで、わたしたちの命になるんです。」「そして、同じ命になって一緒に生きていく。」に、胸を打たれます。

本の大きさ:‎ 16 x 22 x 1.5 cm 本の長さ:128ページ

築地市場

築地市場:絵でみる魚市場の一日 モリナガ・ヨウ 作 小峰書店

市場が豊洲に移転になった現在では、とても貴重な記録です。

築地市場の活気あふれる様子を 魚が届く真夜中から競り、仲卸、魚が運送されていくまで紹介している絵本です。

食卓に魚が届くまでの、流通の様子がよくわかりますね。働く人々の活況や仕事内容、仕事道具、細々としたところまで緻密なイラストで描かれています。

本の大きさ:30.8 x 21.8 x 1 cm 本の長さ:31ページ

私が今日も、泳ぐ理由

私が今日も、泳ぐ理由:パラスイマー一ノ瀬メイ 金治直美 作 学研プラス

スポーツ ノンフィクション

私にとって、泳ぐ意味とは――。
リオパラリンピック日本代表、一ノ瀬メイ選手の半生と、大きく深い思いをつづった物語。

本の大きさ: 15.4 x 1.6 x 21.7 cm 本の長さ:119ページ

靴屋のタスケさん 

靴屋のタスケさん 角野栄子 作 偕成社

1942年戦時中、1年生になったばかりの女の子と、近所に新しくできた靴屋のタスケさんとのふれあいの物語です。戦争中の、ちょっと悲しい物語ですが、今の子どもはこの短い物語をどう受け止めて感じてくれるでしょうか。

戦争を描いてはいるが、角野栄子さんのやわらかな文章と優しいイラストがマッチした絵本です。

本の大きさ: 22 x 16 x 2.5 cm 本の長さ:72ページ

アチチの小鬼 

アチチの小鬼 岡田淳 作 偕成社

「ぼくとおじいちゃん」シリーズの第3話。おじいちゃんのホラ話を小学生の孫が突っ込みで進展していくシリーズのお話です。短い話が5話収録されています。

関西弁のじいちゃんのほら話をホラだとわかって楽しむ孫。思わず笑ってしまうお話で、おもしろいです。

本の大きさ:15.6 x 1.8 x 21.8 cm 本の長さ:144ページ

消えた時間割 

消えた時間割 西村友里 作 学研プラス 

墨汁がこぼれてしまいみんなに配られる時間割表が汚れてしまった。するとクラスで次々に不思議な出来事が、・・・。墨で消えてしまった箇所が、自分には不要な時間になってしまう。ミステリー要素がたっぷりのお話です。

本の大きさ: 15.5 x 1.6 x 21.7 cm 本の長さ:120ページ

キタリス・ウーと森のお医者さん 

キタリス・ウーと森のお医者さん 竹田津実 文・写真 PHP研究所

森のお医者さんの竹田津さんと一匹のキタリスとの物語です。

「ウー」という名前をつけられたキタリスの子は、はじめは竹田津さんの前でおびえていましたが、次第になつき、治療して元気になったので森にかえします。でもまた戻ってくるようになります。

「心のノンフィクション」シリーズの1冊です。

本の大きさ:15.7 x 1.5 x 21.7 cm 本の長さ:143ページ

加藤英明、カミツキガメを追う! 

加藤英明、カミツキガメを追う! 加藤英明 著 学研プラス

カミツキガメのことを、日本に住んでいる外来種について、易しく丁寧に、教えてくれる本です。

軽い気持ちで飼い始めた生物、小さい時は可愛いけど大きくなって飼いきれなくなったりしていませんか。逃げたりしてしまった外来生物が日本に生息している生物を食べてしまって、絶滅をまねく危険性があります。

そんな外来生物のカミツキガメとたたかい、捕獲、生態などを教えてくれています。外来生物に対して、私たちのできることは?

自然の仕組みや、大切さに気付くノンフィクションです。

本の大きさ:15.6 x 1.5 x 21.7 cm 本の長さ:144ページ

ラビットホッピング!:うさぎがぼくのパートナー!?

ラビットホッピング!:うさぎがぼくのパートナー!? マーリン・エリクソン作 理論社

主人公のアルヴィン少年(妹思いの優しい子)が妹の病気の事情で祖父の家へ預けられます。そこでうさぎに出会い、「ラビットホッピング」を知り、大会に出るまでを、アルヴィンが周りの人との交流を通して成長していく物語です。

「ラビットホッピング」とは、うさぎと人がチームを組み、障害物をとびこえていくスウェーデンで生まれた競技です。

本の大きさ:‎ 15.7 x 1.8 x 20.5 cm 本の長さ:176ページ

クモのアナンシ:ジャマイカのむかしばなし 

クモのアナンシ:ジャマイカのむかしばなし フィリップ・M.シャーロック 岩波書店

カリブの島々で長く親しまれているクモのアナンシのお話を、ジャマイカの語りの名手が再話した14の短編集です。

アナンシは人間になっりたクモになった、ずるがしこいけれど、気弱で情けないキャラクターです。自分より強いトラやワニを手玉にとったり、イヌやネコをだましたり・・・。マーシャ・ブラウンの絵がこのお話にぴったりです。

本の大きさ:14.8 x 1.8 x 21 cm 本の長さ:174ページ

小学校中学年に人気の『シリーズの本』も読んでみて!

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高学年(5,6年生)におすすめの本 10選

夜の小学校で

夜の小学校で 岡田淳 作 偕成社

「夢があるけど、なかなか夢を実現できず、あまり関係ない仕事に就きながら生きる大人」が主人公。小学校の夜警の仕事を始めた主人公が夜の小学校で、突然前触れもなく入ってくる不思議な者たちと出会う。その時の夜警日誌として綴った短編集(18話)です。

本の大きさ:13.5 x 1.7 x 19.5 cm 本の長さ:141ページ

星野道夫:アラスカのいのちを撮りつづけて

星野道夫:アラスカのいのちを撮りつづけて 国松俊英 著 PHP研究所

アラスカを拠点にして、野生動物や自然を撮りつづけてきた星野道夫さん。星野さんの身近な方々からの取材をもとにして、星野さんの思いを伝える実話です。

星野さんの生涯を、写真も交えて、小学校高学年から読めるような形で紹介している一冊です。

本の大きさ:15.6 x 1.7 x 21.8 cm 本の長さ:105ページ

もうひとつの屋久島から

もうひとつの屋久島から:世界遺産の森が伝えたいこと 武田剛著 フレーベル館

世界自然遺産の屋久島で生きることを決めて東京から移住した、元新聞社員の武田さんが取材した実話です。

屋久島のたどってきた歴史とその受難(伐採との闘い)についても触れている。屋久島の今日までの道のりを知ることができる一冊です。

本の大きさ:13.5 x 1.5 x 19.3 cm 本の長さ:192ページ

きつねの橋 

きつねの橋 久保田香里 作 偕成社

平安時代を舞台にしたファンタジー。現代とはかけ離れた時代の話で、言葉なども特殊なものがいくつも出てくるけれど、児童書なので平易な言葉遣いで、その時代の生活なども描かれている。取っつきにくいということはなく、すんなり物語の世界に入っていけます。

源頼光の郎党・平貞道が、妖怪の白きつね・葉月と助け合いながら、京の都をにぎわす盗賊をせいばつする物語です。

本の大きさ:15.5 x 2 x 21.7 cm 本の長さ:214ページ

自由への道

自由への道:奴隷解放に命をかけた黒人女性ハリエット・タブマンの物語 池田まき子 作 学研プラス

元奴隷、黒人女性ハリエット・タブマンの生涯を描く伝記です。ハリエット・タブマンは、「地下鉄道」の「車掌」として奴隷達を逃がし、南北戦争では北軍の諜報員として奴隷解放のために戦い、老いては黒人のための施設建設に努力した女性です。

わきだせ!いのちの水

アメリカの奴隷制度について、そもそもどういうものなのか、全体の内容を理解できるので、予備知識のない子にとって貴重だと思います。

本の大きさ: 13.5 x 1.7 x 19.4 cm 本の長さ:199ページ

わきだせ!いのちの水:日本伝統の上総掘り井戸をアフリカに たけたにちほみ著 フレーベル館

「上総掘り」と呼ばれる日本の伝統的な井戸掘りの技術で、アフリカに井戸を掘る大野さん。「飢えている人に魚を与えるのではなく、魚の取り方を教えよ。」というのが、大野さんの理念です。

干ばつがあるアフリカにとって、命をつなぐ井戸の設置がいかに大切な事なのかをわかりやすく書いています。

本の大きさ: 20 x 14 x 1.9 cm 本の長さ:200ページ

ここではない、どこか遠くへ

ここではない、どこか遠くへ 本田有明作 小峰書店

石川県の日本海側に住む小学6年生。それぞれに家庭の問題を抱える4人のクラスメイトが、「夢の場所」へと向かう冒険の旅に!

未知の場所に行き、初めての人に会ってそれぞれ成長していく。心温まり、感動するシーンも。

本の大きさ:20 x 14 x 2 cm 本の長さ:213ページ

考えたことなかった 

考えたことなかった 魚住直子著 偕成社 

『いいたいことがあります!』の続編。中学2年の颯太の話です。不思議な猫が現れたところから、颯太は今まで考えたことなかったことを考え始める。

男女の役割分担の不公平に気づき、家庭や社会での在り方を考え直す物語です。

本の大きさ:13.3 x 1.8 x 19.5 cm 本の長さ:160ページ

アマゾンのふしぎな森へようこそ!:先住民の声に耳をすませば 

アマゾンのふしぎな森へようこそ!:先住民の声に耳をすませば 南研子著 合同出版

お金は通用せず、文字もない世界 ブラジル・アマゾンの先住民の暮らしに 私たちが今を生き抜くヒントがある!

まるでおとぎの国のような場所で、先住民たちは、なかまとともに、森の生き物とともに、あらゆる精霊とともに、自分なりに心地よく“あるがまま”に暮らしています。

本の大きさ: 15.5 x 1.4 x 21.6 cm 本の長さ:160ページ

捨てられる魚たち

捨てられる魚たち:「未利用魚」から生まれた奇跡の灰干し弁当ものがたり 椰木春幸著 講談社

漁獲量の3割程が「未利用魚」として捨てられています。料理人の著者 椰木春幸さんが、その「未利用魚」を上手く利用、試行錯誤して、「桜島灰干し弁当」というヒット商品を生みだしたお話です。

本の大きさ:13.5 x 1.4 x 19.5 cm 本の長さ: 96ページ

小学校高学年に人気の『シリーズの本』も読んでみて!

小学生の夏休みに読みたい本まとめ

長い夏休だからこそ読める、挑戦してみる、読んでみたい本を、小学校低学年、中学年、高学年と3段階に応じて10冊づつ紹介しました。

読み手の能力や、読書に対する興味や関心、意欲などにより、どの段階の本を手に取ってもいいと思います。学年相当の本を読まなければならないということはありません。

背伸びして高学年のおすすめ本を読んでもいいでしょう。でも、無理せず、どの段階の本でも楽しんでもらえたらと思います。

小説、物語だけでなく、ノンフィクションの実話もいくつか紹介しています。

自分が読んでこなかったジャンルの本も入っていると思いますが、はじめてのジャンルに挑戦するのも長い休みの期間があるから、出来ることと思います。

ぜひ、涼しい木陰や、冷房の効いた室内で、落ち着いて読書してみて下さい。

1000万人の絵本ためしよみサイト|絵本ナビ

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