キオビエダシャクの発生時期はいつ?イヌマキを守る年間対策カレンダー

公園の樹木にとまる無数のキオビエダシャク 日常
公園の樹木にとまる無数のキオビエダシャク
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垣根によく使われているマキの木、イヌマキの葉を食べる厄介な害虫、キオビエダシャク。

キオビエダシャクはイヌマキやラカンマキなどマキ科の植物だけを食害するガの一種です。近年は宮崎県や鹿児島県など九州南部で大量発生し、庭木が枯れる被害が相次いでいます。

この記事では、その発生時期と対処法について、詳しくご紹介します。

イヌマキの美しい葉を守るために、この害虫の特徴や生態を理解し、効果的な対策方法を学んでみましょう。庭木のプロに頼まなくても、自分でできる対処法を知ることができます。

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キオビエダシャクとは

キオビエダシャクの生態

キオビエダシャクは、発生時期が4月から10月までと長く、対処する時期も長いので大変です。

キオビエダシャクの一生

キオビエダシャクの一生
キオビエダシャクの一生

キオビエダシャクは4月ごろから10月ごろまで 上記のサイクルで 年4回発生します。

・・・イヌマキの葉の裏側や樹皮の隙間に産み付けられます。孵化まで10日ほどかかります。

私も最初は気付きませんでしたが、木を軽く揺すった瞬間、幼虫が何匹も糸を出してぶら下がってきました。この写真は、塀際のイヌマキを揺すったところ落ちてきたシャクトリムシが塀の上を這っているところです。

イヌマキの木から落ちてきた幼虫 塀の上を這う
イヌマキの木から落ちてきた幼虫 塀の上を這う

幼虫・・・幼虫になったキオビエダシャクは、シャクトリ虫で、頭、尻、側面がオレンジ色で、他は灰色と黒色のまだら模様です。幼虫の時期にのみ イヌマキの葉っぱを食べ、およそ5㎝ほどまで成長します。

イヌマキの木に幼虫がいる場合は、木を揺すると糸を吐いて垂れ下がってきます。イヌマキの若い葉や芽を好んで食べ、樹木の成長や健康に深刻な損傷を与える可能性があります。

イヌマキの根元にいた キオビエダシャクのさなぎ
イヌマキの根元にいた キオビエダシャクのさなぎ

サナギ・・・イヌマキの葉を食べて成長した幼虫がイヌマキの根元に降りてきて、地中にもぐりさなぎになります。約15日ほどで成虫になります。

イヌマキにとまるキオビエダシャクの成虫
イヌマキにとまるキオビエダシャクの成虫

成虫・・・光沢を帯びた濃紺の地色に鮮やかなオレンジに近い黄色の帯状の模様の帯がある蛾です。一見、蝶と間違えます。成虫は、イヌマキの葉を食べませんが、葉の裏や樹皮の隙間に卵を産み付けます。日中、日差しの強い時間帯はあまり活動せず、隠れてとまっていることが多いようです。よく活動するのは、早朝と夕方で、飛び交っています。

イヌマキの葉を食害する害虫キオビエダシャクの発生時期と対処法を知ることで、樹木の健康を保ちながら問題を解決することができます。

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キオビエダシャクの発生時期

キオビエダシャクの成虫と幼虫の発生時期
キオビエダシャクの成虫と幼虫の発生時期及び発生量 オレンジ線は大量発生年、例年と比較

キオビエダシャクは約2か月ごとに年4回発生します。

特に葉を食べる幼虫は 5月・7月・9月・11月ごろ(地域によって多少前後します)に現れるため、この時期の見回りと薬剤散布が効果的です。

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キオビエダシャクの被害と影響

キオビエダシャクに葉を食べられ枯れたように見えるイヌマキ
キオビエダシャクに葉を食べられ枯れたように見えるイヌマキ

イヌマキに与える被害の特徴

キオビエダシャクは、特にイヌマキの葉を好んで食べるため、苗や成木に被害を与えます。イヌマキの他ラカンマキ、ヒトツバ、ナギも食べます。

キオビエダシャクに葉をたべられると、葉が穴だらけになったり、葉が突然茶色くなったり、枝だけが目立つ状態になったりします。全体的に枯れた状態に見えます。

これは、葉が食べられることにより、光合成が阻害されることによります。

ひどい場合は、枯死してしまいます。

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イヌマキを守る年間対策カレンダー

状態対策
3月幼虫が出始める地域も葉を観察する
4月成虫見つけたら捕獲
5月⭐⭐幼虫に注意薬剤散布・捕殺
6月成虫 大量発生しやすい。捕獲
7月⭐幼虫に注意薬剤散布
8月成虫捕獲
9月⭐幼虫薬剤散布
10月成虫捕獲
11~2月サナギとなり土中で越冬根元を数cm掘ってサナギを探す・駆除

キオビエダシャクの対処法

キオビエダシャクの発生初期の段階で防除対策を行うことで、食害による枯死など、被害を最小限に抑えることができます。

自然な駆除方法

自然な駆除方法として、天敵を活用する方法です。(ですが、天敵は非常に少ないです。)

例えば、キオビエダシャクの天敵である寄生バエや寄生蜂を増やすことで、害虫を駆除することができます。

しかし、害虫の発生を止めるほどの数はいないため、やはり化学的な駆除が必要になります。

化学的な駆除方法

化学的な駆除方法としては、農薬の使用、薬剤散布です。

キオビエダシャクに効果的な薬剤は、トレボン乳剤、アディオン乳剤、ロックオンがあげられます。

 薬剤 効果 希釈倍率 特徴
トレボン乳剤4,000倍即効性があり家庭でも使いやすい
アディオン乳剤4,000~8,000倍幅広い害虫に対応
ロックオン1,000倍幼虫への効果が高い

薬剤を使用する際は、製品のラベルや指示に従い正しく使用することが重要です。

また、周囲の環境や他の生物への影響を最小限に抑えるために、適切な量を使い、風のない日や雨天時に散布することが望ましいです。

さらに、農薬の過剰使用は環境汚染や耐性害虫の発生を引き起こす恐れがあるため、できるだけ必要最低限の使用に留めるように心がけましょう。

化学的な駆除方法は効果的である一方で、環境や健康への影響にも留意する必要があります。

キオビエダシャクの発生を予防する方法

キオビエダシャクの発生を予防するためには、以下の対策が有効です。

樹木の剪定・手入れ

春先に行う適切な剪定や樹木の手入れを行うことで、害虫の卵や幼虫を取り除くことができます。

害虫の発生は、風通しが悪い庭や、長年剪定していないイヌマキなどで発生しやすい傾向があります。込み合った枝を整理して風通しを良くすることで、害虫の発生を防げます。

定期点検

特に、春から夏にかけては定期的な点検を行い、早期に被害を発見して駆除することが重要です。

木・枝を揺する

イヌマキの木や枝を揺すってみましょう。幼虫が葉についている時は、木や枝を揺すった衝撃で、糸をはいて枝から垂れ下がってきます。垂れ下がってきた幼虫を捕獲しましょう。

そのままにすると、また幼虫は、木に這い登り、葉を食べてしまうので、必ず捕獲しましょう。

捕獲する

成虫のキオビエダシャクを見つけたら、捕虫網で捕獲しましょう。地道に捕獲し、捕殺する必要があります。次の代の発生を抑えるためです。

(薬剤は、成虫、サナギには効き目がありません。幼虫のみ薬剤が有効にききます。)

キオビエダシャクの発生時期や対処法を正しく理解し、適切な対策を講じることで、イヌマキの葉を守ることができます。害虫被害に悩まされることなく、美しい樹木を維持するために、定期的な管理と適切な対策が欠かせません。

よくある質問

Q. キオビエダシャクは、人に害がありますか?

A. 毒はありません。触ってもかぶれません。

Q. 成虫にも薬剤は効きますか?

A. 効きません。幼虫だけです。

Q. 枯れたように見えても助かりますか?

A. 葉を食べられただけなら新芽が出ることがあります。

まとめ

本来キオビエダシャクは、東南アジアが原産のガです。日本では奄美大島など南西諸島に自然分布していましたが、2000年代以降に北へ分布を広げ、現在は宮崎県や鹿児島県などの九州本土でも普通に見られます。

キオビエダシャクの幼虫の好物であるイヌマキやナギなどのマキ科の植物が住宅街に豊富にあることや、地球温暖化による生息域の北上や、天敵が非常に少ないことからキオビエダシャクが大量発生しているようです。

イヌマキを守るためには、幼虫が発生する時期を知り、葉の食害やフンを早めに見つけて対処することが大切です。普段から木を観察し、必要に応じて捕殺や薬剤散布を行えば、大切な庭木を守ることができます。

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